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高級オフィスチェア:アーロンチェアのレビュー

新型コロナウイルス感染症が拡大し、自宅で過ごす時間が増えたことをきっかけに、イスや机周りなどの在宅勤務環境を新しくする方も増えたと思います。かくいう私も、在宅勤務をきっかけにハーマンミラー(Herman Miller)のアーロンチェア(Aeron Chair)を購入しました。アーロンチェアは有名人の愛用者も多く、アメリカ大統領選挙の公開討論会で司会者が使っていたり、日本ではプロデューサーのつんく♂さん、エヴァンゲリオンの庵野秀明監督がオフィスで使っていたりします。世界的に有名な椅子ですが、高額なこともあり、意外と日本語のレビュー記事が少なくて購入時に困ったので、私が1年程度使った感想をお伝えします。

アーロンチェアの使い勝手

椅子の用途としては、大きく分けて仕事用とプライベート用があると思います。アーロンチェアがそれぞれの用途でどうか、10ヶ月使った感想を述べます。

アーロンチェアの良いところ

背中、腰が疲れない

仕事で椅子を使う場合、座っている時間が長いことが想定され、1日8時間とか座っている方も多いでしょう。体型にフィットして疲れないことは最も重要なことです。

私は以前は革張りの椅子を使っていました。それは高級感につられて購入したものでしたが、革張りだとサイズバリエーションが少なかったり、座面の角度や背中のサポーターの位置とかの細かい調整が困難なものが多く、体型に完全にフィットさせることがなかなか難しいことがあります。

アーロンチェアの場合は、長い歴史の中で人間が疲れにくい体勢ををキープできるように研究された形状になっています。また、A、B、Cという3つから自分にあったサイズを選ぶことができます。加えて、リクライニングの反発の強さはもちろん、背骨を支えるサポーターの強さも調整できます。これにより、椅子に深く腰掛ければ体型にほぼ完全にフィットし、適切な姿勢で、適切な強さで腰のあたりを後ろから支えてもらえます。私はアーロンチェアに変えたことで腰痛が収まりました。椅子が体型に合わないせいで整体などに通っている友人もおり、安い椅子のせいで数千円ずつ整体に払うことになるより、高い椅子にしてしまったほうが良いと感じます。

お尻が痛くならない

私がかつて使っていた革張りの椅子は最初はふっかふかの座面でした。しかし、クッション系の椅子は長時間座る日が続くとクッションが失われていってしまいます。

一方で、アーロンチェアは座面も背中もメッシュの素材でできています。最初は、革のほうが高級感があってよいかと思っていましたが、お尻の疲れなさという点ではメッシュの素材がとてもいいと思いました。座面は平面ではなく、中央が盛り上がり、前後の部分が下がるように湾曲しています。そして、生地はかなり強度があり、座ると少したわむものの、そこまで沈み込む感じではないです。人によっては硬いと感じるかもしれませんが、私にとってはちょうどよい硬さに感じます。

通気性が良い

アーロンチェアは座面も背面もメッシュの素材でできているため、通気性が抜群です。革張りだと夏場は熱がこもってしまうことがありましたたが、そのようなことはありません。冬場は寒いんじゃないかと思いましたが、室温が適温である限りそのようなことはありませんでした。

前傾チルト機能がある

前傾チルト機能とは、椅子の座面と背面を前に倒すことができる機能です。机の上にモニターを置いて、正面か少し上を見上げるような体勢で作業している人には不要な機能です。一方で、机で資料を開いて何かを書き込むとか、試験勉強などで机の上にテキストを開いてその横で答案を書くとか、下を向く姿勢をすることが多い場合には有効な機能です。普通の椅子では、前傾姿勢のときは背中が完全に椅子から離れて、また、座面も地面と平行なままなので腰を大きく折り曲げて下を向くことになります。

しかし、アーロンチェアでは、座面も背面も前に傾くため、腰をあまり折り曲げずとも自然と上体が地面方向に向くとともに、背面も傾くため、前傾姿勢出会っても背中にフィットし、姿勢が安定します。購入時はあまりいらないと思っていましたが、私は机の上で文字を書くことも多く、しばらく使っているとかなりいいです。先程申し上げたとおり、下を向かないなら全くいりません。

お手入れが簡単

革や布でできている椅子では、汗をかけばそれが染み込んでしまい、不潔になってしまいます。特に革でできている椅子の場合は、表面がボロボロにならないように定期的にクリームを塗って手入れする必要があります。

アーロンチェアはメッシュの化学素材なので、簡単に両面から拭き掃除をすることができ、清潔です。

驚異の12年保証

アーロンチェアを新品で購入すると12年の保証が付きます。座面のメッシュの素材が破けるとか、椅子の高さを上下させる機能が壊れてしまっても、12年以内なら保証によって修理してもらえます。これは高級椅子にふさわしく、簡単に壊れないということですし、万が一壊れても安心です。

知る人は知っているブランド

アーロンチェアに座ってテレビ取材を受けている芸能人が何人もおり、この椅子を使うこともステータスです。オンライン会議で写り込んでも全く恥ずかしくありません。

アーロンチェアは世界的な有名な椅子で、長年販売されており、座り心地は改善が続けられていますが、特徴的なフレームデザインは長く踏襲されており、知っている人はそれがアーロンチェアであることがすぐにわかります。例えば、BMWの車はあのフロントグリルを見ればすぐBMWっぽいとわかりますし、LEXUSも正面から見るとひと目でLEXUSとわかるようなデザイン(スピンドルグリルといいます)を採用しています。

アーロンチェアも同様に、見る人が見ればすぐにアーロンチェアであることがわかる特徴的なデザインをしています。この記事の冒頭で使っている芸能人を何人もあげられたのも、このデザインによります。実は、映画「君の名は。」で主人公の滝くんもアーロンチェアを使っています。(さすが官僚の息子、でもあの家に似つかわしくない高級椅子…)

アーロンチェアの悪いところ

ヘッドレストがない

アーロンチェアにはヘッドレストがなく、正規品のヘッドレストオプションもありません。仕事で使っている間はヘッドレストは基本的に必要ありませんが、たまにもたれかかりたいと思ったときに頭の置き場ないと椅子に座っての休憩はやりにくいです。むしろヘッドレストなんかない方がダラダラしないで済むから良いという考えもありますが、プライベートでも使いたい場合はなおさらヘッドレストがあったほうが休めて良いと思います。

正規品でつけることはできませんが、アマゾンでハーマンミラーではない会社がアーロンチェア専用に作ったヘッドレストパーツを買って装着することはできます。2万円以上とお値段は張りますが、アーロンチェア専用なので完全にフィットします。私が使っているものは後半で紹介します。

値段は高い

アーロンチェアは廉価版モデルで12万円程度、高いモデルで20万円程度となります。廉価版モデルは12万円ですが、12年保証のところ12年間使うとすれば、1年あたり1万円、1月あたり833円です。私は腰痛に悩んで整体やマッサージに行くくらいなら椅子にお金を使うのも検討に値すると思って買いました。

購入検討時に気をつけること

モデルと金額

アーロンチェアには大きく分けて2種類のモデルがあります。

それは、アーロンチェア(約20万円)とアーロンチェアライト(約12万円)です。見た目がほとんど一緒で非常に紛らわしいですが、この2つの差は、前傾チルト機能があるかないかの違いと、背中を支えるパッドの形の違いです。ここに8万円の差があるかと言われると正直微妙です。

下記のAmazonのページから見ても、見た目にほとんど差がないことがわかります。

先程書いたように、机でものを書くとか、下を向く作業が多い方は前傾チルト機能が役に立ちますが、正面か上にあるモニターを見る分には全く必要ありませんので、アーロンチェアライトの方で良いと思います。

この2つが大きな差なのですが、それぞれの中で更にいろいろとバリエーションがあります。最も大きいのは、サイズです。アーロンチェアとアーロンチェアライトそれぞれ、サイズA、サイズB、サイズCの3から選ぶことができます。AmazonではサイズAとサイズBのみ扱っていたりするようです。サイズによる値段差は、私が買った店ではありませんでした。

身長170センチメートル程度の男性だと、サイズBがフィットしますが、サイズAでも若干狭い気はするものの普通に座れます。特に小柄な女性とか、部屋が狭くて椅子のスペースを削減したい人はサイズAを使うらしいですが、平均的な女性であればサイズBでも良いと思います。サイズCは身長180センチメートルを超えるか横にかなり広いような大柄な人にあいますが、アマゾンでも扱っていないところがあるくらい、日本では買う人が少ないようです。

上のリンクでは、それぞれサイズBのページにリンクされています。しかし、別のサイズもあることには注意してください。

また、他にはフレームやキャスターなどをカスタマイズすることも可能です。デフォルトでは軽くて硬いカーボンフレームですが、お金を払って銀色テカテカの金属製に変更することもできます。しかし、カスタマイズを増やすと納品が遅れますし、多くの方が標準のフレームを買っていますので、ここを選ぶ必要性は高くありません。

基本的には、アーロンチェア(前傾チルトあり)かアーロンチェアライト(前傾チルトなし)か、サイズはA、B、Cのうちどれにするのかで、2×3の6通りの中から選択することになります。

販売店で実物を確認

ハーマンミラーの公式サイトから、アーロンチェアを置いている店舗を探すことができます。直営店のみならず、ハーマンミラーが認めた販売店を網羅的に検索できますので、かなり便利です。私もこれで近所の店舗を探して訪問しましたので、座り心地やサイズを確認しに行くと良いです。

実店舗で交渉してAmazonより安くなればそこで買えばいいですし、Amazonの方が安ければネットで買えばいいと思います。

中古はあまりおすすめしません。コロナ倒産によって中古のオフィスチェアがたくさん出回っているのもあり、私も中古品はたくさん調べましたが、人気の椅子なので中古品価格がそこまで低くないこと、新品なら12年保証がつくことを考えれば、新品のほうが良いかなぁと思いました。

ちなみに私はオフィスバスターズという中古オフィス用品のサイトをチェックしていました。

ヘッドレストについて

アーロンチェアはヘッドレストを使わないのが前提であり、使わないほうが見た目もかっこいいです。しかし、もしアーロンチェアを購入して、ヘッドレストもつけようと思っている場合には、私が実際に使っている下記の製品がおすすめです。

当時Amazonで見たら、2万円くらいのヘッドレストと2万5,000円くらいのヘッドレストがあったのですが、ここでケチってもしょうがないなぁと思い高い方にしました。

これは正解だったと思います。傾き調節の部分がレンチでしっかり締まるので、体重をかけても変なふうに傾いてしまうことがありません。

唯一の欠点としては、アーロンチェア本体のグレー色よりも若干黒いことです。椅子だけを見ると違和感がありますが、使っているときは見えないので使い勝手重視で許容しています。

参考:購入時に検討して買わなかった製品

私の主な比較対象はゲーミングチェアでした。ゲーミングチェアは2万円から数万円と安く、結構いいとは思ったのですが、家からオンライン会議に参加するとき、いくらフォーマルな服装をしてもゲーミングチェアが写り込んでしまうと印象がよくないと思い、オフィスチェアを検討しました。

ちなみに、ゲーミングチェアは下記3つを検討していました。しかし、ネット記事だと違いが全然わかりませんでした…実際大差ないのかもしれません。

好きなYouTuberがDXRacer使ってたのでなんとなくいいかなと思ってましたが、みんなそんな感じで決めているから、企業もYouTuberに広告依頼しているのかもしれませんね。

DXRacer GTracing AKRacing

 

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