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ケース面接対策(フェルミ推定、ビジネスケース)

外資系戦略コンサルティングファームへの就職・転職はかなりの難関であり、しっかりとした対策が必要です。特に、外資戦コンで行われるいわゆる「ケース面接」と呼ばれる特殊な面接に対しては、特別な対策が必要です。そのため、ケース面接(フェルミ推定・ビジネスケース)対策についてメモを残しておきます。

こんな方におすすめ

  • コンサルティングファームへの就職・転職を考えている方
  • フェルミ推定・ケース面接について知りたい方

外資系戦略コンサルティングファームの面接

戦略コンサルティングファームの選考は主に書類、筆記またはWebテスト、面接数回の順に進みます。面接がケース面接と言われるもので、主にフェルミ推定ビジネスケース(売上向上策等の立案)となります。

実際のケース面接でも、最初にフェルミ推定を行い、何かの市場規模を推定したあと、売上向上策を立案する流れが多いので、まずはフェルミ推定の対策を行ってから、ビジネスケースの対策を行っていくと良いと思います。

フェルミ推定とビジネスケース対策は各社で共通しますので、こちらでは一般的な対策を書いていきます。

フェルミ推定・ビジネスケース対策

  1. まずは書籍で対策
  2. (書籍と同時並行で)数値のインプット
  3. 模擬面接で対策

書籍で対策することももちろん必要ですが、それをもとに模擬面接を受け、フィードバックをもとにさらに対策することも必須です。他人の指摘がないと気が付けないことは多く、またコンサルティングファームの面接官が見ている点は、面接経験者でないと容易にわかるものではないため、戦略コンサルティングファームの面接経験者(面接官も経験していると尚可)に教えてもらうことがかなり大切です。身近にいるのであればその方に教えてもらえばよいですし、いなければ専用のサービスがあるので後でご紹介します。

書籍で対策 → 数値をインプット → 模擬面接で対策

まずは書籍での対策から見ていきましょう。

書籍で対策

まずは書籍をいくつか紹介します。おすすめ度が高い順になっていますので、最低でも◎は購入し、○も購入されることをおすすめします。

◎現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート(フェルミ推定)


現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

とてもわかりやすくフェルミ推定について書かれています。フェルミ推定の1冊目として丁度いいです。

◎東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート(ビジネスケース)


東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」

こちらはケース面接について書かれています。先程のフェルミ推定対策本とセットで使えるものです。マクドナルドの売上を上げるとか、身近なものから書かれていて、サクッと学ぶことができるとおもいます。

○過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題(フェルミ推定、ビジネスケース)


過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題

こちらはフェルミ推定とビジネスケースの内容が半々くらいで書かれています。東大生が書いたシリーズともまた少し違った構造化がされていて、こちらも読んでおいたほうが視野が広がる気がします。

少し小さい本なのですぐに読み終わると思います。

○戦略コンサルティング・ファームの面接試験(ビジネスケース)


戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策

こればビジネスケース対策の本です。この本の著者はハーバード大学で学生に対してケース面接対策の指導を行っている方であり、アメリカで有名な本が翻訳されたものです。

この本ではビジネスケースの面接のやりとりがそのまま文字起こしされたスタイルになっていて、ケース面接がどのように進んでいくのか実感することができます。著者によるフィードバックも書かれていて、具体的な面接内容と、その内容が面接官からしてどのような評価なのかがわかります。

ケース面接を受けたことがない人にとって、この本はすごく役に立ちます。ただし、一点だけ注意としては、この本はビジネスケースをいくつかのパターンに分けて解こうとしていますが、その内容を丸暗記するのは避けたほうがいいです。

○戦略コンサルティング・ファームの面接攻略法(ビジネスケース)


戦略コンサルティング・ファームの面接攻略法―――マッキンゼーの元面接官が教える秘密のノウハウ

こちらは2016年と比較的新しく出版された本です。この本の著者は、元マッキンゼーの面接官です。こちらもアメリカで学生向けにケース面接対策の指導を行っている人が書いた本です。

こちらは、具体例はあまり多くないのですが、ケース面接の面接官が何を求めているのかに関して、より本質に迫ろうとする本です。先程の本は、ケース面接を何パターンかに分類して、そのパターンに対して機械的にフレームワークを適用としようとする側面が大きいですが、こちらは分類はあまり行わず、構造化を行い、幹と枝葉の論点を行き来することについて書かれています。言い換えると、より本質的な内容にフォーカスしていることが印象的で、実際に本書内でもパターン化をしすぎることを批判しています。

本を読むときのコツ

フェルミ推定の本を読むときのコツ

しっかり自分でも説いてみるようにすると良いと思います。少なくとも構造化までは自分で行い、自分が考えた構造化の式と、回答の式を比較することで改善を重ねていきましょう。

ビジネスケースの本を読むときのコツ

ビジネスケースの本を読むときのコツとして、顧客志向を意識することが重要です。

主に次の4段階を意識するとわかりやすいと思います。

①どうやったら成長するのか
②ターゲットセグメントの特定
③ターゲットセグメントのニーズ・課題
  • ニーズ:何を欲しているか
  • 課題:なぜ買わないか、なぜ選ばれないのか
  • 購買プロセス:AIDMA(注目→興味→欲求→記憶→行動)等
④打ち手・ソリューション

フェルミ推定に使える数値等のインプット

フェルミ推定は暗記ではなく、構造化の力を聞いている?

そうかもしれませんけど、いろんな数値を知っていれば、いろんな角度から推定できます。また、人口構造や世帯数などはさすがに知らないと解けない場合がありますので、覚えておくべきです。

知っていると役に立つのは、推定の基礎となる数値系と、推定結果となる市場規模の値に分けられます。それぞれ軽くまとめたので参考になさってください。

推定に使う数値

人口

0歳 ~ 19歳 20% 2500万人
20歳 ~ 39歳 20% 2500万人
40歳 ~ 59歳 30% 3750万人
60歳 ~ 30% 3750万人

出所:総務省統計局 https://www.stat.go.jp/info/today/114.html

世帯数

日本:5000万世帯

単独世帯 35%
夫婦のみ 20%
夫婦と子 27%
ひとり親と子 9%
その他一般 10%

出所:国立社会保障・人口問題研究所 http://www.ipss.go.jp/pp-pjsetai/j/hpjp2019/setai/shosai.asp

国土面積

日本の国土面積:約37万8,000平方キロメートル (そのうち3分の2が森林)

本州の面積:約22万8,000平方キロメートル

出所:外務省https://www.mofa.go.jp/mofaj/territory/page1w_000011.html

公園の数

11万箇所

出所:総務省統計局「23C-Q02 公園の数、面積、利用者数等」https://www.stat.go.jp/library/faq/faq23/faq23c02.html

全国 9243件

出所:国土地理協会「緯度経度付き全国沿線・駅データベース」http://www.kokudo.or.jp/database/004.html

空港利用客

順位 空港 旅客(国際+国内) 旅客(国際) 旅客(国内)
1 東京国際 84,893,742 17,968,980 66,924,762
2 成田国際 40,675,400 33,426,313 7,249,087
3 関西国際 28,859,727 22,345,996 6,513,731
4 福岡 24,639,104 6,827,631 17,811,473
5 新千歳 23,313,311 3,725,840 19,587,471

出所:国土交通省「平成30年(暦年)空港別順位表」https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000185.html

参考数値

世界遺産

日本 23、世界1121  (2019年7月現在)

出所:外務省「世界遺産条約」https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/kyoryoku/unesco/isan/world/index.html

スキー場

日本全体 500

  • 長野 79
  • 北海道 51
  • 新潟 48

出所:ビーウェーブhttps://skiski.jp/snowcomi/2017001.html

市場規模

市場規模マップが参考になります。こちらを見て、大体の感覚を掴んでおくと良いと思います。

しかし、(私のように)数値のほうがわかりやすい人もいると思うので、その方向けに数値一覧も貼っておきます。

市場規模一覧
自動車関連 67兆円
建設 56兆円
不動産 43兆円
生命保険 33兆円
外食 25兆円
コンビニ 11兆円(57,000軒)
農業 9兆円
鉄道 7兆円
ドラッグストア 7兆円
住宅リフォーム 6兆円
広告 6兆円
旅行 5.6兆円
自動販売機 5兆円
外国人国内消費 4.4兆円
放送 4兆円
3.6兆円
食品宅配 2兆円
パン 2兆円
新聞 2兆円
ハイヤー・タクシー 1.7兆円
ペット 1.5兆円
くつ 1.5兆円
バス 1.5兆円
福祉用具 1.5兆円
スポーツ用品 1.4兆円
出版 1.2兆円
ホテル 1.2兆円
学習塾・予備校 9,500億円
宝飾品小売 9,000億円
ネットオークション 9,100億円
ゴルフ場 9,000億円
時計 9,000億円
語学 8,200億円
缶コーヒー 7,000億円
レンタカー 6,500億円
遊園地 6,000億円
即席麺 5,800億円
牛乳(飲用) 5,700億円
炭酸飲料 5,500億円
保育園 5,200億円
アイスクリーム 5,100億円
企業向け研修 5,000億円
フィットネス 4,400億円
ヘアケア 4,300億円
家庭用ゲーム 4,300億円
カラオケ 4,000億円
ゲームセンター 4,000億円
クリーニング 3,500億円
ライブ 3,500億円
アロマ 3,300億円
日本文化 3,300億円
ヨーグルト 3,000億円
納豆 2,500億円
コンタクトレンズ 2,500億円
アダルトグッズ 2,000億円
映画 2,000億円
ダンス教室 2,000億円
人材紹介 2,000億円
美容整形 2,000億円
カット野菜 2,000億円
コインパーキング 1,900億円
タオル 1,600億円
電子書籍 1,500億円
自転車 1,300億円
トイレットペーパー 1,300億円
Jリーグ 1,000億円
音楽教室 1,000億円
みそ 1,000億円
マヨネーズ 1,000億円
ボウリング 660億円
ダーツ 640億円
ふりかけ 620億円
入浴剤 600億円
豆乳 570億円
おかし 500億円
ランドセル 270億円
焼肉のタレ 260億円
ぬいぐるみ 190億円
お茶漬け 185億円
ジグソーパズル 100億円

模擬面接で対策

ここまで、書籍で対策を行い、次にフェルミ推定に必要な数値等についてインプットを行いました。次は、模擬面接での対策です。

模擬面接を受けることは重要です

模擬面接を行うことは極めて重要です。その理由はいくつかあります。

  1. 面接官の視点から見てもらうことで、面接官から評価を得られる回答を知ることができる
  2. 実際の面接のスピードを感じることで、限られた時間で回答を組み上げる力がつく
  3. 実際の緊張感を味わうことで、本番でも落ち着いて対応できる

特に1つ目が重要であり、面接官経験者などに見てもらえれば、自分の構造化の間違いがわかるとともに、なぜうまく行かなかったのかがわかります。

模擬面接を受ける方法

模擬面接をしてくれる人と出会う方法はいくつかありますが、転職の方であれば転職エージェントが行ってくれる場合があります。また、就活生であれば、選抜コミュニティや、就活塾、ケース面接対策塾などがあるでしょう。

一方で、次のような場合はケース面接の模擬面接を単体で売ってくれる人のサービスを利用するのが良いです。

  • 上記の方法で模擬面接を受けられない場合
  • 自分でも更に追加で模擬面接を受けたい場合
  • セカンドオピニオン的により多くの評価者の模擬面接を受けたい場合

模擬面接を行ってくれる人をTwitterなどで個別検索して見つけてもいいのですが、見つけるのは大変ですし、お金の受け渡しや匿名性の担保などで揉めることがあるので、一般的にはスキルシェアサービスに出品してくれている人から購入するのが後腐れなくていいと思います。
結構リサーチして、私はココナラというスキルシェアサービスが最も便利だと思いました。専用のビデオチャットまたは音声チャットでケース面接の指導を受けられます。ココナラを選んだ理由はいくつかあります。

  • 1回あたり数千円程度〜というお手頃な値段
  • 少し高いお金を出せば、元MBBの面接官だった人の指導も受けられる
  • 匿名性が担保されることから、勤めながらの人が副業でやってくれていたりする
  • 納得がいくサービスが提供されるまで先方に振り込まれず、レビュー制度も充実しているため、サービス品質が担保されている
  • UIがわかりやすく、FacebookやYahoo!Japan IDで登録が一瞬で終わる
  • クレカ決済に対応している

私もMBBの中途面接の対策でいくつか利用したので、特に良いサービスをご紹介いたします。

模擬面接サービスおすすめ

ここに記載するすべての情報は2020年1月現在の情報に基づきます。最新情報については、ココナラで「ケース面接」と検索して入手してください。

キャリア戦略アドバイザーさん

サービス名:外資系コンサルのマネジャーがケース面接の指導します 元キャリアカウンセラーのため様々な相談にのることもできます

サービス概要:6,000円/60分

サービスの質:現在は外資系コンサルティングファームにお勤めになられている方です。採用等にも関わっている方であるということもあり、とてもわかり易くケース面接について教えてくださります。

時間あたりの金額が比較的安く設定されており、1時間かけてじっくり教えてもらえます。フェルミ推定がやりたいとか、ビジネスケースがいいとか、要望も聞いてもらえますので、何回か指導を受けるとケース面接の進め方がだんだんと分かってくると思います。

ケース面接に関する書籍を読み終えて、最初に模擬面接をお願いする相手としても最適だと思います。

Aserus さん

サービス名:戦略コンサル向けケース面接をフルサポートします 戦略コンサル7年間でのべ500名以上のケース面接実施のプロ

サービス概要:15,000円/30分

サービスの質:最高です、としか言いようがありありません。プロフィールによると、Aserusさんはベインアンドカンパニーで面接官をされていたご経験があるそうです。私自身、ベイン等の中途面接の前に2回ほどご指導いただきましたが、毎回すばらしいフィードバックをいただきました。

自分がなぜうまくいかなかったのかを教えていただけるだけでなく、ケース面接を解くための全体的なコツなども余った時間で丁寧に教えてくださり、ケース面接の腕が大幅に上達しました。(当たり前といえばそうかもですが、)ベインの本番の面接はAserusさんが行ってくださった模擬面接と酷似しており、落ち着いて対応することができました。

唯一の懸念点は、少し価格が高めなことです。したがって、他の方のケース面接対策サービスと交互に行うと、さらにコスパよくケース面接のスキルを上達できると思います。

トム@戦略コンサルタントさん

サービス名:戦略コンサル志望者向けにケース面接対策をします 実際に各社から出題されたお題で実践演習、50名超内定実績あり

サービス概要:7,000円/ケース面接1回

サービスの質:新卒の就活時に外資系戦略コンサルティングファーム複数に内定し、入社後も200人以上のケース面接を指導、さらに新卒のケース面接の面接官のご経験もある方です。

私自身、多くの現役MBBや元外資戦コンの指導を受けてきましたが、やはり外資系コンサルティングファームの人は総合系コンサルティングファームの人と比較して、ケース面接の出来という点に関しては一線を画するものがあります。

トムさんのように面接官の経験がある人は最高ですし、面接経験はない方でも面接官をやっている同僚にいろいろと聞いてきてくれたりするので、自分のターゲットファーム、あるいはそれに準ずる企業にお勤めになられている方にお願いするのが良いです。

戦略コンサルティングファームの方でココナラに出てくださっている方は何人かいらっしゃいますが、みんなレベルが高かったです。何人かは転職や起業をきっかけにすでにアカウントを消してしまっていますが、外資系戦略コンサルティングファームの人は定期的に出てくるので、その時々でご対応くださる方にお願いすると良いと思います。

番外編

今回ご紹介出来なかった方の中にも、素晴らしい方はいらっしゃいます。ココナラで「ケース面接」と検索すると、最新情報が入手できると思います。こちらで評価が良い方にお願いすれば間違いは少ないと思います。

まとめ

長い記事でしたが、大切なのは、

書籍で対策 → 数値をインプット → 模擬面接で対策

をしっかりやりきることだと思います。模擬面接を始めてからが本当の対策であるとも言えるかもしれません。

戦略コンサルティングファーム等のケース面接は、詰められることもありますし、たまにわけわからないお題が出てくることもあるような、結構精神力が必要なプロセスだと思います。

一方で、しっかりと対策を行うことで、合格可能性を上げることはできます。この記事により、みなさまの合格可能性が少しでも上がれば嬉しいです。頑張ってください!

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