プログラミングを勉強するにも、いくつか方法があります。
独学には、本を読む方法と、Udemyなどのオンラインコースを買う方法があります。一方で、プログラミングスクールに通う、という方法もあります。プログラミングスクールは、通学とオンラインがあります。いずれも、カウンセリングしてもらえて、自分専用のカリキュラムを準備してもらえます。
Contents
本、Udemy、プログラミングスクールの比較
それでは、この3つを比較していきます。
本 | Udemy | プログラミングスクール | |
価格 | 3,000円程度 | 1,400〜24,000円程度 | 数ヶ月で20万円程度 |
無料体験 | ✕ | ○(30日間返金保証) | ○ |
カバー範囲 | △ | ◎ | ○ |
オンラインサポート | ✕ | ○ | ◎ |
対面サポート | ✕ | ✕ | ◎ |
本
メリット |
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デメリット |
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プログラミングの経験がある人はいいですが、未経験の人がいきなり本で学習するというのは大変なことです。特に、環境構築にはまることが多いです。プログラミング未経験だと、エラーメッセージを見てもそのエラーを解決することができません。ここで挫折してしまう人が非常に多いです。エラーメッセージで詰まった時に、質問できるエンジニアが周りにいない場合は、本だけで独学するのは厳しいでしょう。
加えて、もう少しもう一つ致命的だと思うデメリットがあります。それは、多くの本は基本的な概念やプログラミング言語そのものについて説明することを目的としていることが多く、複数の技術を組み合わせて1つのサービスを作るということについて多くのページを割いていないことが多いということです。
例えばですが、会員登録制で、物の売買ができるウェブサービスを構築したいとします。この場合、バックエンドサーバに例えばNode.jsを使い、データベースには例えばMongoDBを使い、ログイン認証にはGoogle OAuthを使い、クレジットカード決済にはStripeというサービスを使い、フロントエンドではUIのライブラリを使うとします。このようなサービスを作りたい場合、これらすべてをカバーする本は無いのではないかと思います。
この場合、それぞれの技術の本を自分で探して読み、またそれぞれのサイトのドキュメント自分で読み、それらを接続するような方法を自分で考えなければなりません。これは初心者にとって極めてハードルが高く、接続方法なども簡単に思いつくものではありません。
今は情報があふれている時代だといわれますが、それぞれの情報は自分で見つけられるんですが、それぞれの使い方がわからないのです。この使い方を学ぶためには、Udemyなどのオンラインコースか、プログラミングスクールを利用する必要があると思います。
Udemy(などのオンラインコース)
メリット |
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デメリット |
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Udemyはコスパよく学習するツールとして有用でしょう。
会員登録制で、物の売買ができるウェブサービスを構築したいとします。この場合、バックエンドサーバに例えばNode.jsを使い、データベースには例えばMongoDBを使い、ログイン認証にはGoogle OAuthを使い、クレジットカード決済にはStripeというサービスを使い、フロントエンドではUIのライブラリたを使うとします。このようなサービスを作りたい場合、これらすべてをカバーする本は無いのではないかと思います。
先ほどこのように書きましたが、20時間以上かけてこのサービスを実装するようなコースが、Udemyにはあります。このコースでは、実際に講師がプログラミングをしているところを見ながら、自分のローカル環境にも同じものを構築できます。時間をかけて1つのサービスを構築するというコースは、本当にUdemyの強みだと思っていて、これは本では得られない内容です。
1つのサービスの作り方がわかれば、後はそれを応用して、少し変えることによって自分のオリジナルサービスを作ることができます。これがUdemyが実践的と言える理由であり、強みだといえます。
Udemyはよくセールをやっているのでその時に買えば通常24,000円のコースも1,400円程度で受講することができます。むしろ、割安に見せる手段なのかもしれませんが、23時間のビデオで1400円は、客観的に考えても十分安いと思います。
プログラミングスクール
メリット |
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デメリット |
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プログラミングスクールはすべてを包含していると言えるでしょう。現役のエンジニアがへんマンツーマンで教えてくれるのですから、他の何よりも実践的な内容を教わることができます。デメリットとして唯一あるのは、金額的に独学よりも高いということです。
それでも、「時は金なり」という言葉があるように、長い時間をかけて独学するよりかは、プログラミングスクールに通い、効率よくエンジニアになったほうがいいという考え方もあります。先ほども触れましたが、独学での挫折率は結構高いです。特にエラーメッセージでハマってしまうと、自分ではどうしても解決できないということになり、周りに聞ける人がいないとどうしようもなくなってしまいます。この場合、プログラミングスクールに通う以外に実質的に選択肢は無いでしょう。
もう少しポジティブな理由を言うと、プログラミングが出来ると自分のキャリアは大きく広がります。これからの時代はITに強くなければならないので、若いうちにプログラミングを学んでおくということは大変価値があります。プログラミングスクールに20万円程度はらうとしても、これ以上の見返りはあると思います。
プログラミングスクールの比較
TechAcademy | TECH::CAMP | tech boost | |
受講形態 | オンラインのみ | 教室 or オンライン | 教室 or オンライン |
講師 | エンジニア | 教育専門のメンター 技術試験・ホスピタリティ試験合格者 |
現役エンジニア(大学生、卒業生はいない) |
メンター | 1回30分、週2回 | 対面サポート、コーチ面談 | 週1回 |
チャットサポート | 24時間以内 | 全日13-22時 | 10-22時 |
教室利用・直接質問 | ✕ | 平日16-22時、土日祝日13-19時 | 平日15-22時、土日祝日13時-19時 |
同じ料金で学べる内容 | 1教材のみ(学び放題は社会人で398,000円) | 学び放題 | 学び放題 |
転職サポート | 全コース対応 | - | あり(同じ運営会社が転職・独立支援サービスを運営) |
入会金 | 8週間プランで、月謝とセットで189,000円 | 148,000円 | 通学:219,800円
オンライン:134,800円 ※学生だと3分の2くらいに割引 |
月額 | - | 14,800円 | 29,800円 |
特記事項
- TechAcademyはPythonの8週間コースの金額です。コースによって値段が違います。
- すべて社会人の金額です。tech boostは学生だと3分の2くらいの金額になります。
これから、各教室の比較に入っていきますがどこも無料相談や無料体験レッスンをやっています。気になるところはHPを見て、1講座くらいやってみると良いと思います。自分の勉強にもなりますから、そのプログラミングスクールに入らなくても無駄になりません。
TechAcademy
TechAcademyは金額的に高い気がします。1コースの金額で見ると同じくらいですが、PythonにAIのコースを追加すると248,000円になってしまったりと、少々お値段が貼る印象です。
【TechAcademy】Pythonコース
の参考料金
まとまった時間を取りやすく、短期間で終えられる人なら139,000円でお得にコースを終了できる可能性がありますが、そうでなければTECH::CAMPかtech boostをおすすめします。

コース一覧

TECH::CAMP
TECH::CAMPは、3ヶ月でも入会金148,000円+月14,800円×2(初月無料)=177,600円であり、他のプログラミングスクールより安いです。
TECH::CAMPのメンターは現役エンジニア以外の人もいます。しかし、プログラミングスクールの講師が現役エンジニアである必要はあるのでしょうか。受講者は初心者ですから、そこまで本格的なエンジニアである必要がない気もします。
高校数学の家庭教師を考えたとき、数学者である必要はあるでしょうか。まぁ、大学生くらいの能力で良い気がします。それと同じで、数ヶ月プログラミングを学ぶだけなら、大学生講師でも良い気がしていて、それで安いなら問題ない気がしますね。

学習環境もかなり整っています。
コース一覧
Webサービス開発
- プログラミングの汎用的な概念と文法を理解できる
- HTMLとCSSを使ってWebページを構築できる
- Ruby on Railsを使ってWebサービスを0から構築できる
- JavaScriptを用いてサイトに動きをつけることができる
- SQLを使ってDBからデータを抽出することができる
オリジナルサービス開発
- ゼロからサービスを作るための流れを理解できる
- Gitを使ってソースコードの管理ができるようになる
- インターネット上で自分のWebサービスを公開できるようになる
AI(人工知能)入門
- 人工知能の原理を理解できる
- Pythonを使ったプログラミングの概念と文法を理解できる
- Pythonを活用し複雑なデータの分析ができるようになる
- 目的に応じてデータ解析方法を取捨選択できるようになる
- ディープラーニングの元となる機械学習を使ったデータ解析プログラムが書ける
AIアプリ開発(応用)
- AI分野のAPIの扱い方が理解できる
- アプリケーションへのAIの組み込み方が理解できる
- チャットボットを使ったレコメンド機能を実装できる
- 英語のブログの自動翻訳アプリを開発できる
- 画像を認識し、自動でタグ付けする機能を実装できる
デザイン
- どんなデザインにも必須となる基本的なルールとテクニックを理解できる
- Webサイトを美しくデザインするワイヤーフレーム制作技術
- Illustratorを使ったロゴ・ポスターなどの制作技術
- PhotoShopを使った画像加工の技術
他のプログラミングスクールもそうかもしれませんが、AIが充実しています。一つ気になるのは、Webサービスの方です。Ruby on Railsは廃れゆくフレームワークなのでやめたほうが良いと思います。Webサービスを開発したいなら、Node.jsやGoなどの他のプログラミング言語は対応していないか確認したほうが良いです。
次に紹介するTech boostは、Node.js上で動くReact.jsというフレームワークでのWebサービス開発のコースがあり、その点で優れていると感じます。
教室の場所
教室を利用するつもりなら、教室の場所は要チェックです。
TECH::CAMPは下記に教室を持っています。
- 渋谷校(渋谷駅から徒歩4分 )
- 新宿校(新宿駅から徒歩10分)
- 池袋校(池袋駅から徒歩5分)
- 東京駅前校(東京駅八重洲中央口から徒歩5分)
- 名古屋校(名古屋駅から徒歩7分)
- 梅田校(梅田駅から徒歩7分)
tech boost
Tech boostは社会人だと、通学が割高です。219,800円の入会金と、3ヶ月分の月謝で30万円を超えてしまいます。しかし、オンラインにすると、85,000円安くなり、TECH::CAMPと大差ない金額になります。

コース一覧
Webコース
- Ruby / Rails
- PHP / Laravel
- jQuery
- React.js
イノベーティブコース
- Blockchain
- AI
- IoT
tech boostにはPythonコースがありません。しかし、AIコースでPythonが学べるので、そちらで学べばよいということでしょう。
また、React.jsが学べることも高評価です。React.jsはWebサービスを高速に開発するためのフレームワークで、FacebookやInstagramで使われています。RubyやPHPは大企業で未だに使われているので(例えば楽天はPHPエンジニアを採用している)、大企業に転職したければそっちをやるのも手ですが、自分でサービスを作りたいなどのニーズであれば、やることはおすすめしません。
教室の場所
教室を利用するつもりなら、教室の場所は要チェックです。
tech boostは下記に教室を持っています。
- 渋谷校(渋谷駅から徒歩5分 )
おわりに
ここまで、下記の3つのプログラミングスクールをご紹介しました。
これらには一長一短がありますが、全員にどこがおすすめ、といえるわけではありません。
TechAcademyは講座が豊富で、ここでしか学べないものがあります。
TECH::CAMPは比較的安く、それでいて多くの人が学びたいコースがあるので良いでしょう。それに校舎数も多いので便利です。
Tech boostはReactやAI、ブロックチェーン、IoTなどホットなトピックが学べます。
最終的には、雰囲気もスクール選びの重要なファクターだと思います。実際にスカイプか対面で話してみて、人があったところに行くと良いです。プログラミングスクールに入ってからは、メンターの講師と二人三脚で頑張っていくわけですから、自分に合うかどうかを実際に話して確かめてみるべきです。
ゴリゴリやっていく熱血系があっている人もいれば、まったりやりたい人もいるはずです。最終的には、自分が好きか嫌いかで決めてしまっていいと思います。ご紹介した3つはどこも大手ですから、技術力が全く違うということはありません。どこに行っても、成長する人は成長します。あとは、自分のやる気が最も続きそうなところに行くと良いと思います。どんなに才能があっても、やる気が無くては実力は身につかず、もったいないです。
長々と書いてしまいましたが、これが皆様のプログラミング力向上に少しでもお役に立てば嬉しいです。