キャリア

公認会計士試験、5月短答から8月論文の攻略法

私は5月短答8月論文で合格しました。公認会計士試験は12月短答合格が論文ではとても有利です。でも、5月短答合格から3ヶ月後の8月論文に充分合格できます

いろんな人に聞かれるので、私の体験談を書きます。しかし、そのまま再現することは目指さず、予備校の先生のアドバイスを第一に考え、参考程度にとどめてください。

基本情報として、5月短答に財務142、管理75、監査68、企業90の総合75で合格しました。その後8月論文に会計学56.05、監査論51.10、企業法40.70、租税法51.10、経営学57.75で総合52.68、順位は900位程度での合格です。

短答までの過ごし方

私は短答まで租税と経営は全くやっていません。5月の短答前は、短答に上位合格することに全力になるのがいいと思います。短答の科目はすべて論文に含まれますから、無駄にはなりません。余裕がある人は、「なぜ」を常に考えて勉強するといいと思います。例えば、日本基準とIFRSではいくつかの会計処理が異なります。短答では「どう異なるのか」という結果のみ覚えれば大体解けるでしょう。そこをさらに1歩進んで、「なぜ異なるのか」という根本にある考え方の違いまで勉強しておくと論文の勉強に移った時にスムーズです。それは論文試験ではそういったことを記述するのがメインになるからです。これは全ての科目に言えると思います。

そこで短答までに目指すべきは、人に説明できるレベルです。それは問題を解けるより上で、論文レベルと言えます。そのレベルまで行くと確実に短答も合格できて、論文対策にもなるので一石二鳥です。

短答は何点を目指すのか

8月合格を目指すなら、短答ではボーダー+5点以上は得点した方がいいです。理由はいくつかありますが、短答と論文では内容は多くが共通するので、短答が高い人は論文も高いです。特に財務や管理の計算については短答と論文でほぼ内容が出題されるので、5月短答組はここで稼ぐことが重要になります。短答後から論文までは計算練習する時間がほぼないので、短答前に人よりかなり高いレベルに計算を仕上げておくことが大切です。

短答から論文までの過ごし方

戦略

公認会計士試験は総合力勝負なので、一部科目が低くても別の科目が高ければ合格します。12月短答合格ならば全ての科目に対応できますが、5月からでは3ヶ月しかありませんので、守りの科目と攻めの科目を意識する必要があります。

攻めの科目は会計学です。財務会計、管理会計共に偏差値55以上(あるいは会計学全体で55以上)を目指すべきだと思います。計算については短答で仕上がってるので、12月組より有利になる傾向があります。理論に関しては12月組の方が有利ですが、短答科目と重複する部分が多いのですんなりと入っていけると思います。量は多いですがしっかり暗記することが大切です。

一方、守りの科目は租税法と企業法です。租税法は短答後から始めるので、非常に苦しく、厳しいです。私は偏差値50以上を目指していました。企業法は短答と論文で別試験と言われるくらい、全然違います。短答に90で合格した私でも論文は偏差値40.7でした。こちらは偏差値52を目指す感じでいいと思います。

全般的なスケジュール

6月はひたすら租税と経営の講義と問題集を消化し、6月下旬から徐々に残りの科目の論文対策集と過去の論文答練を読みました。7月中旬からは全科目満遍なくやりました。テキストは読めと言われましたが、全くと言っていいほど読んでいません。また日々の計算練習はやってません(短答前も)。 8月頭にあった論文模試では合格ボーダー+10%を得点できました。模試で結果を出すことは精神衛生上とても大切なので、それを目標に頑張るべきだと思います。

日々の勉強時間は測ってませんが8時間くらいです。また、ゲームとかも結構やっていて、6月に始めたゲームで8月上旬までに50カンストのうちレベル34まで上げています。そんなにかじりつかなくても合格できます。

ここからは私の目標と結果を書いていきます。繰り返しになりますが、目標の配分は自分の得手不得手に合わせて変えてください。

財務会計(目標55 結果会計学で56.05)

短答後は計算問題は一切自宅で解いていません。答練と模試を計3回会場で解いただけです。そもそも計算は12月の人たちに比べればできるので無視しました。6月下旬から徐々に論文対策集と答練を読み始め、模試までにほぼ全て暗記しました。テキストは一切読んでいません。

財務会計の点数が良かったのは計算問題が良く解けたからでした。私が受験した回では計算問題が非常に難しく、12月組はあまり解けませんでした。私も全く解けなかったと思ったのですが、結果を見てみたら他の受験生はもっと解けてなかったようで、すごく偏差値が高かったです。これが合格に一番寄与したと思います。

管理会計(目標55 結果会計学で56.05)

財務と同じく計算練習は全くしていません。こちらは6月下旬から論文対策集と答練を読み始め、模試までに暗記しました。管理会計は財務会計に比べて短文の記述問題が多いので、短答の知識でも書くことができます。得点の差が出やすいのは計算問題だと思います。

監査論(目標53 結果51.10)

これは7月から始めて答練を暗記しただけで、1番時間がかからない科目です。というか短答後は時間がないので、監査論に回す時間がありません。答練でも簡単に合格点乗ります。テキストを読む必要は感じませんでした。

結果として点数が低かったのは、当たりどころが悪かったとしか思いません。たまたまうちの予備校はこの年の問題があまり当たらなかったので、予備校全体として点数低めだったようです。同じくらい当たる確率もあったわけなので、勉強法と点数に後悔はありません。

企業法(目標52 結果40.70)

6月下旬から論文対策集を暗記しました。企業法は短答を90で通過して自信があったのですが、短答とは形式が全く違うので苦労します。重要な論証を片っ端から暗記しました。模試でも合格点超えてましたし、本番でもかなりできたと思ったのに40.7で驚きました。 大問が2つしかないので、論ズレを起こすとあっという間に点数が下がります。博打のような科目ですが、他の科目の足を引っ張らないようにしっかり対策すべきと思います。租税法よりは勉強量少ないので、そこまで大変な科目ではないと思います。

40.70でも合格できたっていうのは1つの希望だと思います。稼げる科目で稼げば合格できます。

租税法(目標50 結果51.10)

これはしっかり対策したいところですが、5月組には鬼門です。最初から最後まで意味不明で、試験本番でも自分がなにを計算してるのかわかってなかったかもしれません。答練の時からまともに解けたことがありません(笑)

短答直後から租税法をやり続けました。5月以降の勉強時間の4割ほどが租税法に消えたと思います。しかし、それでも意味不明でした。法人税法は比較的わかりやすいので、法人税法の計算はしっかり得点源にしたいところです。また、法人税法の計算は1問ずつ独立してるので、連鎖失点が起きにくいという点でもやる価値があります。

消費税は最初をミスすると残り全部死にます。2問目とかの答えを使って3問目以降を計算していくような問題だったからです。私は課税標準の計算(2,3問目)がいつも合わなかったので、それ以降解いてもどうせ無理と思って捨てました。

所得税もなんかよく意味がわからなかったので計算は捨てました。

当時の論文試験は理論4割、計算6割、それぞれの中で法人税、所得税、消費税がざっくり6:2.5:1.5くらいだったと思います。計算と理論で比率が違うので最新のものを自身で確認してください。私は理論の全てと法人税法の計算をしっかりと対策して得点源とし、所得税と消費税は5点取れたら棚ぼたという考えでした。本試験では所得税の計算と消費税の計算が1-2割ほどしか解けませんでしたが、51.10来てるので十分でしょう。

一昨年は5月組だと計算のうち消費か所得の片方を「最初から」捨てる人が結構いました。それは講義も見ないということです。しかし、私は講義は全て見て、ある程度理解したのですが、計算は諦めました。代わりに、理論では消費税、所得税ともにしっかりかけたので勉強して良かったと思います。

2014年試験までは消費税と所得税は大問1つずつで、連鎖失点の嵐でした。しかし、2015年は大問2つ(簡単なのと難しいの1つずつ)になったので、ちゃんと勉強すればある程度得点できる試験でした。今後どうなるかは予備校の先生に確認してください。仮に2つあるなら計算も捨てずにやるべきだと思います。私の受験した年にいきなり変わったので、驚いたのと同時に受験後は計算を捨てたことをかなり後悔しました。

経営学(目標55 結果57.75)

これは最高の楽科目です。分量は租税の半分以下でしょう。量が少ないので、12月組を追い抜かすことも可能です。私も57.75をたたき出しています。

まず、経営学は財務管理と経営管理に分けられ、私が受験したときは50点ずつの配点でした。財務管理は証券分析、財務分析等の計算メインで、簡単な問題しかでません。本試験でも45点程度取れたと思います。経営管理も量が少ないので比較的簡単に暗記できますが、経営学は試験範囲が無限なので予備校のテキストに書いてあることを全部暗記したらあとは諦めが肝心です。私も経営管理は全くわからない、聞いたこともないような問題を本試験で多く見かけました。

私は経営学という科目の内容が好きだったので勉強が楽しかったです。それでここまで偏差値が伸びたわけですが、あんま好きじゃない人は他の科目を頑張ってもいいと思います。

おわりに

他の予備校の模試は使いましたか?とよく聞かれますが、私は答練も模試も自分の予備校のものオンリーです。自分のとこ以外の模試だと模範解答の解答プロセスが違うので混乱するだけだと思います。それより自分の予備校の答練と模試を完璧にしたらよいと思います。

ここまで簡単に5月8月合格の経験談を書きました。参考になれば幸いです!

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